たくさんのドア ふたたび

 

復刊された「たくさんのドア」です。

 

表紙のデザインがすこしかわりました。

カバーをはずして、表紙本体をさわってみてください。

旧版は万国共通のつるつるでしたが、新版はちょっと風合いのある紙。装丁家、水崎真奈美さんのこだわりです。

 

ことばは変えていません。

活版印刷のような味わいの文字を追いながら、翻訳したときのことを思い出しました。

原文は詩です。

詩の翻訳には独特の難しさがあるので、著者のアリスンにメールで多くの質問をし、知的で繊細、母性的だけど熱い勇士でもあるアリスンとのやりとりを楽しみました。

 

編集者の浜本律子さんとは、日本語にした文章を何度も声にだして読みました。

子どもを見守り、送り出す喜びと不安について、挫折について、はては宗教と自然についてまで、話は尽きませんでした。

 

多くの人がさしのべる手が重なっていくようにして、一冊の本が作られていきます。

読者の手にわたってからのことは、よくわからないものですが、まぎれもなく地味で控えめなこの本は、とても大切にしていただけたようです。

いったんは消えたのに、必要だからもどっておいでと呼びもどされたのですから。

それも読者からのたび重なるリクエストに、版元が動いたという…。

これからも手から手へ、さまざまな思いをのせて未来へとわたされていきますように。

 

いまは寒さの底ですが、春にむかって羽ばたこうとしている若い人たちに どうぞ読んであげてください。

 

  やわらかな のぞみに つばさを つけて

  あなたは はばたきはじめる

 

  あなたは まだ しらない

  じふんが どれほど つよいかを

 

 

 

復刊の経緯については、こちらをどうぞ。

http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=2

 

コメント

『たくさんのドア』復刊発売おめでとうございます。
息の長い本であってほしいです。
贔屓の書店にはまだなく、ライバル店にはあったので、思わず贔屓店の社長さんに、はっぱをかけてしまいました。(笑)

  • おみたん
  • 2018/01/31 10:41