2018.05.07 Monday
おおかみ、いってらっしゃい
わたしの願いが聞き入れられて、邦題タイトルは『おおかみの おなかの なかで』v(^o^)v
表紙のタイトル文字は、描き文字でも、活字でもなく、装丁家の森枝雄司さんがPC技術を駆使してゼロから作ってくれたものです。
すっきりとお洒落でありながら、のほほんとしてユーモラス。
このお話にぴったりです。
よーく見てください。
「おおかみ」の「お」の字。三画目が、おおかみの耳になっているんですよ。
2行目の「お」の字の三画目は、形がちがいます。これ、ねずみの耳だって…。(^_^;)
となれば、最後の「で」の濁点は…?
森枝さん、芸が細かすぎ!
いったい誰が気づくというのでしょう。
いや、いいんです。ほとんどの読者が気づかなかったとしても、われら作り手が本のお楽しみを求める貪欲さはとどまるところをしらないのだ! (雄々しく叫ぶ)
というわけで、本体の作業が完了しました。
デザインを含む日本語版のデータは、本日、原書の出版社にむけて旅立ちます。
ほかの国の言葉とともに地球のどこかのインターナショナルキャンプで印刷され、製本されたのちに、また日本に戻ってくるのです。(…そう、コープロなんですぅ〜(-_-)
いってらっしゃい、おおかみ。
忘れたころに、また会おうぜ。(…忘れないけどさ)
ところで、写真の右上にみえる献辞にご注目を。
文をかいたマック・バーネットは、この本をクリスチャン・ロビンソンに捧げています。
クリスチャン・ロビンソンというのは、ほら、あの絵本作家。→http://chihironn.com/menu/c515150
よい本を次々発表して、いま、ひっぱりだこのヒト。
いっぽう、マックと組んで数々の傑作を作ってきたジョン・クラッセンの献辞は一途に「マックへ」。…………………^_^;。
おいマック、いいのかそれで。
そんなとぼけた二人が作ったプロモーション動画も、なかなかです。
二人がいる場所は……そう、絵本とおなじく、おおかみの おなかの なか!
マック 「おれ、ぜったい、あひる ! だってさ、ファルスタッフって、おれの理想」
(訳注: ファルスタッフは シェイクスピア作品に登場する 欲深で好色だけど機知にとみ、なぜか愛されキャラの大食漢)
ジョン 「ぼくは…ねずみでしょ。いいよ、ねずみで。最後はおいしい役だし」
へへへ。やっぱり、すみからすみまで楽しんでつくっていますよね。
動画をクリックして、読み聞かせもみました。面白いですね。
クリスチャン・ロビンソンさんの『がっこうだってどきどきしてる』は今年の読書感想課題図書。どちらの本にも早く会ってみたいです。