きょうりゅう強化計画

 

ドス ドス ドス ドス…。

地響きをたてて、きょうりゅうたちが押し寄せてきました。

 

15年前に出版された『きょうりゅうたちの おやすみなさい』の13刷り見本がとどいたと思ったら、昨年だしたシリーズ5冊目の『きょうりゅうたちの クリスマス』の2刷りが決定。

そこへさらに、きょうりゅう担当2代目編集者の西塔香絵さんから、あらたに原書が3冊送られてきたのです。

(ちなみに、初代きょうりゅう担当は、現在、徳間書店編集長の小島範子さん。…いま、おおかみ担当ね)

 

このロングセラーシリーズの主人公は、やんちゃな「きょうりゅうたち」。

こんな姿をしていますが、じつは人間の子どもたちです。

 

みなさま。

寝る前にぐずり、泣き、あばれる幼児が、とてつもなく手に負えない存在にみえたことはありませんか? (ワタシ、アリマス)

 

病院につれていこうとして渾身の力で抵抗されたり、せっかく作った料理をぶちまけられたり、レストランで走り回られたり、おともだちどうしのケンカの激しさに頭をかかえてしまったり…。

 

大人にとってトホホな わからんちん達は、おそろしいほどにパワフル!

かないっこありませんわよね…。

そんなため息を共有する著者たちが、わが子を親よりはるかに巨大な「きょうりゅう」として描いたのが、この翻訳絵本「きょうりゅうたち」シリーズです。

 

絵がリアルで、珍しい恐竜がつぎつぎに登場するのも魅力。

恐竜の名前を絵のなかに隠してあるので、みつける楽しさもあります。

 

でもこれ、まがうことなき「しつけ絵本」です。

前半で、きょうりゅうたちは、子どものアルアル的悪事をおもうぞんぶんやらかします。

その はっちゃけ感ときたら、そこまでやるぅ〜!?…と呟いてしまうほど。

しかし突然「いいえ、きょうりゅうだもの。そんなことはしません」と、きっぱり否定。

後半は「ちゃんと ○○を します」とゴリゴリ教育的誘導に転じるのであります。

いやはや、まったく理屈にあわない展開ではございますが、なぜか説得力があるんですよ。

最初におもいっきり解放して、笑わせてくれるからでしょうね。

 

さいごは「うちの かわいい きょうりゅうちゃん!」と結ばれるので、親も子もニヤニヤうふふのハッピーエンド気分になります。

 

 

シリーズの売れ行きが好調なので、新作を翻訳してもよいと、おゆるしがでたようです。  

わあ〜い、どれを選ぼうかしらん…。(^o^)

 

“How Do Dinosaurs Choose Their PETS?” は、きょうりゅう(=子どもたち)がペットを飼いたくなったという設定。ひょぉ、動物園からトラを略奪してきちゃうんかい…。

 

“How Do Dinosaurs Stay SAFE?” は、きょうりゅう(=子どもたち)が日常で遭遇するヒヤリ・ハットな瞬間とその対策について。笑えて印象にのこる安全教本。必要かもね。

 

“How Do Dinosaurs Learn to READ?” は、きょうりゅう(=子どもたち)が本や文字に親しむまでがテーマ。巻末のABCを平仮名に置き換えることに翻訳者は挑戦したいぞ。

 

それぞれ魅力があるので結論がでないまま、きょうりゅう担当の香絵さんに電話をしたら、あっけらかんと言われました。

「あ〜、それ3冊とも刊行したいんですけど、いいですかぁ?」

 

あっらまあ、いいですよぉ〜! 小峰書店、なんたる太っ腹! 

でもまだ契約が済んでないんですって。

この記事を読んでガバと立ちあがり、大金をつんで版権を横取りするライバル出版社が現れれば話は流れちゃうかも。

 

事が穏便にすすめば、来年はさらに、きょうりゅうシリーズが強化されていくはずです。

ドス ドス ドス ドス ドス ドス …。

 

 

 

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