ノロウェイの初校

 

「ノロウェイの黒牛」の初校がでました。

左端は、一足先に出版されたばかりの むかしばなしシリーズ「金の鳥」。

二冊がならぶと思うと、じつに楽しみ。うっとりします。

 

さて、この初校を吟味しています。

本番で使う紙に、本番で使うインキで印刷をして 内容を確認する作業です。

製本はされておらず、切って折っただけ。パラパラです。

 

絵描きのさとうゆうすけさんと、編集の鈴木加奈子さんは、原画とつきあわせて色の出方を微調整中。

この灰色はもう少し黄味をおさえて青味を足してほしいとか、全体に墨(黒)を強めにとか、この1 ミリの突起はデータで消しましょうとか…。おもに細部の確認。

 

わたしも、本をはじめて手にとる読者のきもちになって、何度も読みます。

声をだしてゆっくり読んだり、ささっと流し読みしたり。

いろいろ気づいてしまうので、読点をとったりつけたり、「としより」を「年より」にしてルビをふったり、「王子が」じゃなくて「王子は」にしたり…。おもに細部の確認。

 

ようするに、全員が度の強いメガネをかけて重箱のすみをつつくように校正紙をいじりまわすのです。

まとめた事柄を、デザイナーの中嶋香織さんと印刷所にお願いして修正してもらいます。

いろんな方の手を煩わせるので、修正する意味があるか否かを真剣に悩まなくてはなりません。修正してもらったけど、やっぱモトに戻して〜は、礼儀に反すると思う。

 

そういえば。

あるとき、文学館の陳列ケースに、とある有名作家&翻訳家の完成本が展示されていました。

大先生みずからの手で赤エンピツの修正指示がごっちゃり書きこまれています…。

もう出版され、お店に並んだ本なのに、ですよ。

「これ直しといてね」と、その本をわたされて青ざめたであろう編集者や職人のみなさんの顔が浮かびました。(とうぜん、活版印刷だったよね…泣)

 

展示キャプションには「妥協をせずに、本が出版され、版を重ねてからも推敲を怠らなかった」と褒めてありましたが、わたくしは、チッ、それって往生際が悪いだけ、いえ、プロなら潔く諦めろよ、いえ、プロなら入稿前に最大限の努力をしなくちゃねと思いましたわ。

以後、自戒としておりまする。(-_-)

 

 

とまあ、そんなわけで。

昨晩も11時頃まで、鈴木加奈子編集者とLINEの無料通話で2時間打ち合わせをしました。(ありがとう、LINE)

働き方改革的には疑問があるかもしれませんが、個人的には問題皆無。

 

…と思ったら、ひとつ問題が。。

本来、夜の10時には猫のハンジと遊ばなくてはなりません。

でもなにしろ、プロとして最大限の努力をしなくてはなりませんからね。

そしたら、通常はこんなにかわいいハンジくんが…

 

 

こんなコワイ顔でにらんでいました…。。

 

 

(おなじ猫です、念のため)

 

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