コヨセさんのお出まし

 

七冊目の「おたすけこびと」は、船のおはなし

その筋書きや情景を文章でまとめた「シナリオ」が、コヨセさんの手にわたりました。

 

それまでの数か月間は、わたしと担当編集者の上村令さん (& その背後の編集部全員) とのやりとりです。

 

コヨセさんは「ボクだけが蚊帳の外。雲の上の方々が御前会議で決めたものが、勅命としてボクのところに下りてくる」なんて言ってますが、そうではなくて、コヨセさんの絵に値する物語となるまでの準備を入念に行うのであります。

 

じじつ、編集部チェックを突破できなかったシナリオ屍は山ほど…(;o;) 

ようやくコヨセさんのご登場までこぎつけると、わたしは、ほ〜っと一息。

踊りだしたいほど嬉しい。

 

だって、あとは高みの見物。

月イチペースで開かれる 定例「おたすけこびと会議」で、コヨセさんにダメ出しを、いや、叱咤激励のムチを、いえ、夢を託して にこやかに見守っていくだけですから。

 

ということで徳間書店オフィスでの、記念すべき 第1回 おたすけ会議。

コヨセさんが早くも表紙のイメージラフを描いてきてくれました。

いっきに夢が膨らみます。

 

みんなで熱く語り合う願望を、次々と絵にして見せてくれるコヨセさん。

コビト、かわゆし。

 

 

おたすけこびと担当の編集者は、上村令さんのほかにもうひとり、田代翠さんがいますが、あいにくこの日はご家庭にインフル勃発で欠席でした。

かわりに編集部期待の新人、TKさんが参加してくれました。 

 

編集者TKは 当業界に珍しく理系頭脳を有する青年なので、発する言葉が一味ちがいます。

「エンジンルーム」だの「内部構造」だの「開口部の大きさ」だの「浮力」だの…。 

 

ぐっと身をのりだすコヨセさん。

反対に、すっと身を引く 上村さんと わたし。

このときわたしの脳内では、初期段階で上村さんとかわした恐るべき会話が再生されておりました…。

 

 (以下、回想)

 

 「船なら、コビト達に、ほら、あのカラカラ回るのを操縦させたいよね」

 「ああ、あれね、えーっと、舵輪?」

 「それそれ」

 「だけど、あれって、木造帆船で使うんじゃない? 」

 「え、そうなの? まあ、たしかに今の船の運転席はボタンポチポチだけかも」

   「おたすけこびとワールドはもう帆船の時代じゃないよね」

   「だよね。ところで、鉄の船ってなんで動くのよ?」

 「ん? 蒸気? 石炭? いや、石油か? どうやって動いてるんだろうねえ」

 

……σ(^_^;)

 

重機キッズのキラキラ視線を裏切らない本にするべく、いろんな人の力を借りなくちゃと、冷や汗をにじませた わたくしでありました。

 

 

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