電子のお絵かき

 

作&絵ですすめている絵童話「ハンカチともだち」。

紙にペンとインクで描いた線画を、スキャナで取り込み、パソコンで合成中です。

 

絵本にしてはだいぶ長め、児童文学にしては短めの本なので、インクは、文字にも使う色の黒に加えて、カラーを1色か2色だけ使います。

 

天使のかいかた」や「カッパのぬけがら」などは、すべてこの方法で作ってきました。

いちばん最初は「ぼくには しっぽがあったらしい」。

 

今から20年前に、絵と文章を 半々の割合で作るかたちの本にしようと、理論社のY編集者にいわれて、手探りではじめたことです。

ちょっと絵本。ちょっと児童文学。ちょっと漫画。

 

夢がむくむく広がりましたが、本を作りはじめると、どこまでを私の手もとで行い、どこからを印刷屋さんにお任せするべきか迷いました。

本にする以上、印刷屋さんに頼むわけですが、完全にできあがった原画をわたして「これを忠実に再現してね」と言うことができないからです。

わたしの頭のなかにあるものを、かたちにして提示できないもどかしさがありました。

 

とりあえず線画を描き、文章はワープロ打ちした紙を切って、糊で貼りつけました。

それから色見本帳の小さなチップで色をきめ、色鉛筆を塗ったトレーシングペーパーを何枚も重ね、テキトーな勘で決めた色の濃度を書き込んだ付箋をいっぱいつけて、印刷屋さんに試し刷りをしてもらいました。

待つこと、一週間。

刷り上がったものをみて「おお〜、想像してたよりいい!」と喜ぶときもあれば、「なんじゃこれ〜」と凹むこともありました。

それを何度もくりかえします。

職人さんの腕と勘に感嘆することもありましたが、やはり無駄が多かったものです。

 

やがて月日は流れて…。

あるとき、デザイナーの森枝雄司さんに言われました。

「もっと、じぶんでできるはずですよ。今ならね」(←森枝さんは、わたしのMacの師匠)

 

いつのまにかパソコンが進化して、一般人でもできる範囲が広がっていたのです。

わたしはパソコンが苦手です。(キッパリ)

クルマの運転と、鉄棒とマット運動と、数学と生タマネギの次くらいに苦手。

でも、作りたい本の想像図につられて、べそをかきながらフォトショップで画像処理をするようになりました。

以来、各方面に多大な迷惑をおかけしつつ、のろのろと進歩中です。

 

今回の大躍進は、電子のペン、ペンタブレットを導入したこと。

電子だろうがなんだろうが、ペンは、ペンでした。少なくともサインペン程度には。

その結果、マウスでお絵かきしていた頃は付き物だった手首の腱鞘炎を未然に防げました。

なんてえらいんだ、ジブン! 

目がしょぼしょぼの梅干しみたいになっても、肩胛骨から肋骨にかけて歪んでいますねと接骨院でいわれても、連日、偏頭痛薬をのんだしても、最新テクノロジーの進化とともに、わたしも進化しているのです! …………たぶん。。

 

 

その真偽は、さておき。

今回、ハンカチチームのアドバイザー、鈴木千佳子さんに選んでもらったテーマカラーは、DIC2009。

ちょっと甘酸っぱい香りのただよう ふんわりピンクが、主人公 はるちゃんの色。

 

そして DIC2136は、副主人公 ミヨンちゃんの色。

クールで目を惹くけれど、やわらかな水色も含む緑です。

 

どの色も、100%で使うのと、50%や10%で使うのとでは、まったく違う色になります。

黒をうすめた灰色を混ぜれば、また違う色になります。

絵の具をまぜて色を作るのと一緒です。

 

 

そこでまずは、それぞれの色の濃度、および、黒をかけあわせた変化がわかる表を印刷所に作ってもらいました。

ここから使いたい色を選ぶので、わたしはこれを「パレット」と呼んでいます。

同時に、絵のテスト刷りもお願いしました。

 

パレットも、テスト刷りも、本番で使う紙に刷ってもらいます。

同じインクでも、紙によって、色が違って見えるからです。

紙の白さによっても違うし、つるつるの紙と、ざらざらの紙でも、発色が異なります。

 

さあ、準備万端。

あとは、テキトーな勘で、やっていくしかありません。(←さいごは、やっぱりコレ (^o^)

 

 

 

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