おたすけ会議 6

 

 

 

いよいよ、本描きに入りました。

下絵ではなく、本気、本物の原画描き。

 

まずは、前見返しから。

表紙をひらいたところにある、文章のない部分のことです。

本によっては、ただの無地であることも多いのですが、コヨセさんは、いつもこの見返しから絵を描きはじめます。

BGMがそっときこえてくるような感じ。

 

なんの絵か わかりますか?

そう、お弁当箱!

 

これは海老フライだね。こっちはポテトサラダかな。

スパゲティナポリタン。カレーピラフ。いちごとホイップクリームのサンドイッチ。

キャラ弁もあれば、フルーツ弁当もあれば、質実剛健ハイカロリー弁当もあります。

韓国料理や、ヨーロッパで流行り始めた Bento っぽいのもあります。

お料理好きのコヨセさんは、ひとつひとつのお弁当の味や個性まで考えているのです。

 

「メニューを考えるだけでも大変だったでしょ」

「これは時間がかかりますねえ。彩りよく並んでいるし」

「ねえねえ、これって、どんな料理なの?」

 

口元ゆるみっぱなしで、わいわいキャイキャイさざめく、おたすけチーム一同。

しかし、こういうとき、いちはやく正気に返るのが編集者ウエムラであります (写真左)。

笑みをうかべて、やんわりクールに言い放つ…。

 

「それはそうとコヨセさん。あわよくば三枚、少なくとも二枚は完璧な原画をしあげてくるお約束ではありませんでしたっけ?」

 

 

 

ぐっ、と つまるコヨセさん。

 

「…あ…う…まあ、その、いろいろ、問題があってね…(もごもご)」

ウエムラ編集者の視線に耐えかねて、とりあえずペットボトルの栓を力いっぱい捻るの図。

(ちなみに、ホワイトボード記載の文章は本件とは無関係であり、コヨセさんが8月中旬に発送されるわけではありません)

 

かくして、納得のいく絵がかけるまで時間をかけたいコヨセさんと、その心情を最大限に尊重しつつも刊行スケジュールをにらみ、お尻を叩かねばならぬ編集部との攻防戦、その熱き闘いの火蓋が切って落とされたのであります〜!

 

え、わたし?

わたしは高みの見物ですよ。

…と言いたいところですが、おたすけチームは一丸となって、あの手この手でコヨセさんを応援しなくてはなりません。

 

 

 

そこで。

まずは、つぎの日に、庭の芝刈りをしました。

なぜって今回のお話では、おたすけこびとがユンボバリカンを使って雑草を刈るから。

 

ユンボバリカンのかわりに、電動バリカン使用。

目線を低くして、身長2.5センチのおたすけこびとたちのきもちになって、炎暑の陽ざしの中で狭い庭の芝ジャングルと格闘しました。

小さなバッタがひょいひょい逃げていきました。

 

……あんまり役に立ちそうにないですか?

ま、とりあえず、こびと目線で、コヨセさんの伴走をいたします。

 

 七冊目のおたすけこびと制作裏話は、こちらからどうぞ。

  http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=69

 ◆http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=71

  http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=82

 ぁhttp://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=85

 ァhttp://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=88

 

コメント

毎回楽しみにしている『前見返し』が出来上がったのですね。
こんな深い想いがあるのですね・・・。
子ども達が1つ1つ見て楽しむわけです。
みなさんのチームとしての凄さを様々な会話から楽しみつつ
今後がまたまた楽しみです。

  • かき
  • 2019/08/19 22:26

わたし自身は、見返しの絵を一番最後に描きます。本の中身のラッピングをするようなきもちで。
でもコヨセさんにとっては、ウォーミングアップなのでしょう。
いい見返しを描いて弾みをつけて、本編の世界に飛び込んでいくようです。

今回の見返しも、前と後ろが連動しています。
両方を見くらべると魅力倍増なので、乞うご期待!

  • なかがわちひろ
  • 2019/08/20 11:42