ハンカチともだち 本日印刷!

 

制作過程をたびたびご紹介してきた「ハンカチともだち」。ようやく印刷です。

 

写真は、過日、デザイナーの鈴木千佳子さんの事務所での表紙回りの紙選び。

初校と再校、すなわち、何種類か試し刷りをしてもらったものをくらべて検討しました。

 

 

ピンク色の表紙をめくると、おなじピンクの「袖」のわきに「見返し」が並びます。

文章や、あまり意味のある絵はない部分ですが、ここはいわばプロローグ。

どのように幕をあけ、本の世界へと誘うかについて、装丁家はとても神経をつかいます。

おなじピンクであっても、どれくらいの濃度がよいのかと熟考する千佳子さん。

 

 

そしてこのとき、表紙カバーに巻く「帯」の用紙もきめました。

後日、刷り見本が送られてきたので、さっそく巻いてみると…、

おお、なんだか布っぽい!

(ちなみに下の葉っぱ模様は北欧柄テーブルクロス……じゃなくて、コヨセさん描く「おたすけこびと」のラフです)

 

 

このお話は、ふしぎなハンカチの物語。

遠目では違いがわかりませんが、手に取ると、たしかにざらっと布のようだし、ぼんやりと下の絵が透けるあたりがほんとにハンカチみたい。

うれしくなりました。

ちょっとお高い用紙だそうです…。

ありがとう、アリス館♡

 

 

…と、そんなふうに。

私は本に着せるお洋服選びにウキウキしてだけいたのかといえば、とんでもなくて…。

大量の修正箇所と闘っておりました。

 

ごらんください、カラフルな付箋たちを。

七夕の短冊ではなく、新たな修正が生じるたびに色をかえていたためです。

ピンク=絵の修正、緑=文章再考、紫=絵の修正2回目…などのように。

 

 

担当編集者の山口郁子さんだけでなく、編集部全員のチェックが入ります。

 

「○ページのツインテールの女の子のシャツにはフリルがありましたが、○ページで同じ女の子のシャツにフリルがありません」

「絵の具かばんの形状が ○ページと○ページで違います」

「ずぼんの裾からのぞく靴下の色、塗り忘れです」

「主人公の女の子がハンカチが入れているのは右のポケットのはずです」などなど…。

 

今回は、とくに鞄の形の修正頻発…。

「ちひろさんは 鞄に愛がないんですね」と山口さんに言われてしまいました。

作品が良くなる修正は楽しいけれど、自分のずさんさを思いしる修正は、楽しくない。(v_v)

子どもの頃、頁によって主人公の服や持ち物が違っているととてもがっかりしたものです。

それは避けなければ。

ありがとう、フォトショップ…泣。

 

 

今回は、校閲の方にもチェックをお願いしました。

ほら、人気の高かった (とくに業界内で) テレビ番組「校閲ガール」ですよ!

彼らはほんとうに地味にすごくて、しばしばお世話になっております。

 

かくして、付箋は本の上部ばかりか横にも底部にも増殖し、ウニの触手と化していったのであります。

 

 

それでもどうにか、ようやく、めでたく校了。

「校了」というのは、このさき、著者はなんにもできないよ〜! あきらめなさ〜い!という宣言であります。

 

そして本日、印刷の運びとなりました。

あとは印刷と製本の職人さんたちの腕を信じるばかり。

山口さんも、印刷所に立ち会いにでかけ、微妙なインクの出具合を調整してくれています。

 

多くの方に手を添え、心を傾けていただいてできあがる本ですが、読まれなければ、ただの紙ゴミ。

資源のむだにならず、読む方の心に届きますように…。

 

見本は二週間後にできあがるそうです。

 

 

 

これまでのお話を読んでくださる方は、こちらからどうぞ。

 

  http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=67

 

    http://chihiro-nn.jugem.jp/?month=201904

 

    http://chihiro-nn.jugem.jp/?month=201905

 

 ぁhttp://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=89

 

    http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=95

 

 

 

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